「 北上川の舟運と浜街道が出会う宿場町 」2025/02/03
宮城県登米市周辺と、登米を流れる北上川を見てまわりたいとおもい旅にでました。 (3/3)
「 北上川の舟運と浜街道が出会う宿場町 」
この日は北上川沿いの登米市津山町柳津で投宿。
料理旅館 三浦屋
たまらない雰囲気の店構え。
他に宿泊客なく夜は貸切状態に。現在、宿泊は1日2組までのようです。夕食は庭の見える個室で。ご主人は京都祇園で修行を積まれたそうです。とても美味しかったです。宿から南三陸の海までは道一本で行くことができ車で25分ほどの距離。登米市は意外と海も近く魚も美味しい。
昨年この宿の知り、グーグルマップで場所を確認すると、なぜ観光地でも温泉地でもないへんぴな(すみません!)ところに創業から8代も続く一軒宿があるのだろうか??と不思議に思いました。そこから興味を持って調べると、往時の北上川の舟運が関わっているのでは?思い、宿泊してみたかったのです。
現在は使われていないようですが、宿のすぐ目の前の北上川には舟場が整備されており往時の痕跡が残っていました。さらにこの場所は三陸海岸から石巻へ行く浜街道で交通の要衝として栄え、「花の柳津」と呼ばれた宿場町だったようです。
往時は舟運に関わる船頭や乗組員、三陸海岸から石巻へ物を運ぶ人々がここ津山町柳津で宿泊し多くの人が身体を休めたのだろう。そういったことが背景となり、創業から8代も続く志の高い一軒宿が現在も残るベースとなっているのかもしれません。
市域の約4割が森林を占める登米市。ここ登米市津山町も古くから林業や木材産業が盛んなようです。宿の方のお話だと、宿の裏に広がる山域から木を切り出し、宿の前にある舟場から大量に運んだり、暮らしのなかでは向こう岸から花嫁が舟で渡ってきたりしていたそうです。
お気に入りの洋服を着て、地域の文化や伝統を見てまわり、その土地の美味しいのもを食べる旅は楽しいものです。